看護学校を卒業して、20~30代に夜勤を含めて病院勤めを行ってくると、体力的に看護師の仕事が辛くなることがあります。
そのために40代に入ると、夜勤の勤めが無い診療所やクリニックに転職をする人が多くなります。
これがかつての看護師転職パターンでしたが、近年は少し変わってきました。
病院勤めの経験を生かして介護業界に転職をする人が増えてきているのです。
2000年から始まった介護保険制度を利用するには、要介護認定を受けなければなりません。
更に、利用者はこの認定程度にあったサービスをうけるための介護サービス計画を作る必要があります。
介護保険制度の運用のための要として、国は介護支援専門員(ケアマネジャー)という資格者を設置しました。
ただし、この資格は勉強して知識を持ったからといって、出来るものではなく経験が必要です。
そこで医療分野で活躍してきた医師や看護師などの専門職に白羽の矢を立てました。
ホームヘルパーとしてスタートしても最低5年間は受験資格がありませんが、すでに看護師の経験で5年以上あれば受験資格があると認めたのです。
病院における看護師の役割は補助業務が主体でしたが、介護支援専門員は補助ではなく介護のリーダーとしての遣り甲斐があります。
高齢化社会が進む中で要介護者が増えていくことは必至で、将来的に重要視される資格の一つでもあります。
介護保険と利用者のパイプ役として、40代で資格を取得する人が多いのです。